終わらない生命
最初から、少しショッキングな写真ですみません。(^_^;)
きょうの写真は、昨日、ちょっと気晴らしに近くをウロウロしていて撮影したものですが、ゲンジボタルの死骸をクモ(ハナグモ)が運んでいるところです。
ホタルが可愛そうと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、これも考えようによっては自然の生態系を保つ上でのひとつのリサイクルに過ぎません。
さて、ホタルついでにもうひとつ。
昨日は七夕。あいにく、瀬戸内地方も例年の通りの曇り空で、星空を見ることができませんでしたが、たまたま夜11時ごろにmosyupaさんから、「ヒメボタル探索中」との携帯メールをもらったので、僕が2年ほど前にヒメボタルを確認している地元・児島の竹林へmosyupaさんとお友達をご案内しました。聞けば、先日の山陽新聞のヒメボタルの記事を見られてあちこち歩き回っておられたそうです。
暗闇の中で思ったよりたくさんの数(30-50匹)のヒメボタルがまるで夜空の星のように輝いていました。きょうに限っては、七夕の銀河ならぬ「森の星空」といったところでしょうか・・・。(笑)
ヒメボタルは幼虫時代に土の中にいる巻貝を食べる陸生のホタルで、ゲンジボタルやヘイケボタルより少し遅れてちょうどこの時期に姿を現します。小さな体でチカチカッと素早く点滅するのが特徴で、岡山県内では新見市哲多の天王八幡神社や北房の備中鍾乳穴(かなちあな)が有名です。ただしヒメボタルも多い代わりに人もかなり多く、見物人やカメラマンの間でトラブルがあったりして興ざめしてしまうので、僕はなかなか足が向きません。
昨夜は、一応カメラもセットしたのですがお見せできるものはありません。(笑)
それでもmosyupaさんが声を掛けてくれたおかげで、思いもよらぬ神秘的な「森の七夕」を楽しむことができました。やっぱり地元で気の置けない仲間たちと見るヒメボタル鑑賞はいいものですね。(^^)
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コメント
自然の中で生きる事・・・
弱肉強食の凄く厳しい世界ですよね。
ホタルが可愛そうに見えますが、蜘蛛たちが生きていく為にはこれもまた仕方ありません。
私がもし人間でなかったら、間違いなく食される運命でしょうね・・・人間で良かった(^^;
ヒメボタルを地元で、しかも気の知れた仲間達だけで鑑賞できるって凄く羨ましいですね。
デジカメでヒメボタルの撮影って他の場所じゃなかなか出来ませんよね!
モニタの明かりが光ったとたん石が飛んできそうです(^^;
しかし最高の七夕(地上の天の川)が見れたようですね(^^)/
投稿: ヨッシー | 2007/07/08 15:47:07
自然の流れですね^^
可哀想…とは思いません
人もいつかは土に還りますし…
蛍撮影地では、確かにトラブルは発生しますよね~
てか、車のヘッドライト、懐中電灯…そういうのはマナーだと思うのはカメラを持つ人だけでしょうか?
蛍へ直接光を向けないというのも、蛍鑑賞のマナーだと思いますけど…個人的には"(,,-_-) "
バルブで撮ることが多くなりますから、時計の確認のちっちゃな光も必要ですし…何とも…
有名な場所じゃなくても、仲間内でワイワイやりながらの鑑賞・撮影が気楽でいいですね('∇^d)
投稿: twilight_blue_x | 2007/07/08 16:44:13
お久しぶりです。
やっと復活です(笑)
mosyupaさんの所で書いたのですが 我が家の前の小川のヒメボタルは 2週間ほど前に時期を終えています。
北の方の話かと思いきや 児島でしたか!!!
まだまだ私の知らない所が有るのですね(汗)
投稿: 夢民谷住人。 | 2007/07/08 17:50:14
こんばんは。ミクシィでもコメントありがとうございます。
今日の写真もとても素晴らしいです。自分もさっき蜘蛛が何かを捕まえている所を撮りました。ヤマさんみたいに上手く撮れませんでした。自然界の流れは時には残酷ですね。これも生きていく上で必要ですね。
玉野市滝の早瀧自然公園内でもヒメボタルだと思うのですが綺麗に見えます。電灯も全くない暗闇なので綺麗ですがる歩くのも大変で懐中電灯を持ち歩くと、カメラマンがいるのでひんしゅくをかいます。20分ぐらいシャッターをあけている方が多いので。自分の光で失敗させてしまいました。
投稿: ほの | 2007/07/08 18:01:22
>ヨッシーさん
ホタルやセミの亡き骸は、成虫寿命が短い分誰しも儚い命を感じることが多いようです。
ヒメボタル、今回慌てて出かけてレンズもなくまともに撮ることはできませんでしたが、いつかヨッシーさんみたいに綺麗な写真を撮ってみたいですね。
>twilight_blueさん
ホタル鑑賞でのマナー、なかなか難しいですね。
懐中電灯の光、ホタルの気持ちから言えば、「僕らが微かな光を使って生命を残すためのコミュニケーションをしているのに、その何百倍の灯りで邪魔をするのはちょっとやめて欲しいなぁ・・・」 そんな感じでしょうか。(笑)
逆に時計の確認のちっちゃな光やデジカメのわずかな灯りでも関係ない人を罵倒するマナーの悪いカメラマンがいると人間のエゴを感じて気分が悪くなります。だったら人の少ない場所に行けばいいと思うのですが、そういう人ほど有名な撮影スポットに集まりがちですね。(苦笑)
>夢民谷さん
この辺りのヒメボタルにしては6月中旬とは早いですね。ヒメボタルは陸生なので湿った竹林などにいますが、ご近所の小川にもヒメボタルがいるのですか?ゲンジやヘイケボタルではなくって・・・ですか?おっしゃるとおり、そうだったらスゴイことですね。
>ほのさん
昼間にホタルはなかなか見れないのですが、たまたま動く姿を見つけてよく見ればクモに運ばれてたというわけです。(^_^;)
ヒメボタル、早瀧自然公園だと可能性ありますね。ヒメボタルの光り方は点滅型でとても小さいのでゲンジボタルなどとすぐ区別がつくと思います。フィルムの方は1時間以上開けられてますがデジカメだと明るいレンズを使い、ISO1600でノイズが出るので小分けにして後で合わせます。(笑)
1か所にたくさん飛び回っていないとなかなか難しいですね。
投稿: yama | 2007/07/08 19:59:57
人間はとても贅沢になってきて、私の会社(青果卸)でもいつも思います。曲がった胡瓜は出目、少しくぼんだ茄子はだめ、二股になった大根は駄目、味には代わりはないのですがね。
何時の日かこの返しが来るのではないか?捨てられていく野菜、果物を見るだびに思います・・・・ところで水の中で使えるデジカメ買いました、今日孫はそれを持って川に行ったようです。生き物達を大切に見守っていく子になってほしいです。まだ彼の作品はみていませんが・・・
投稿: yasukomama | 2007/07/08 21:48:21
蛍も自然のサイクルの一部、自然のサイクルからちょっと外れて生きている人間って・・・
ヒメボタルって、以外にも人目に付かずにあちこちに生息しているのでしょうね
玉野の生息地、哲多より近いので行ってみたいのですが、場所がだいたいなんとなくで不明・・・知られてしまうと寄ってたかって人間が集まり蛍が居なくなってしまうのでしょうね。
哲多みたいになると・・・確かに行く度に気が滅入るので。。。
投稿: minoltan | 2007/07/08 23:42:45
ショッキングな写真だなんて!!
とても、良い写真だと思います。
生き物達がものを食べるところなんて、なかなか見られるものではありません。
テレビでは、ライオンの狩や、サメの捕食シーンなんて放送する事もありますが、身近な自然の中にも、同じように食べたり食べられたりのシーンがあることを実感させてくれます。
ホタルの光は、とても弱くてなかなか撮ることができません。
乱舞してくれるほど、身近にホタルがいないので・・・
撮影条件が厳しそうなので、かなり苦労する被写体でしょうね。
投稿: 運転手 | 2007/07/09 0:30:38
ヒメボタル今年は良いみたいですね~♪
今年は一度も蛍見に行けなかったので
来年こそはゆっくりと時間を掛けて狙ってみたいです。
投稿: 山猫 | 2007/07/09 1:15:28
自分の知識だけでは、語ることの出来ない…それが自然。
外で遊んでると、いつも そんな気になります。(*^‐^*)
動植物も 人間も 観察してみると、本当に面白い。(笑)
「森の七夕祭り」なんて、メルヘン♪
とっても素敵な、時を過ごされたんですねぇ~!
投稿: tanu | 2007/07/09 16:05:13
一つの命が
他の一つの命を紡ぐ
喰うものと 喰われるものと
それは 命のリレー
厳かな 自然の掟
投稿: 森のどんぐり屋 | 2007/07/09 17:19:11
>yasukomamaさん
まさにおっしゃるとおりですね。
野菜には本来、味や季節感や安全性を求めるべきはずなのに、日本人はデザインを真っ先に求めてしまう・・・。これでは外国の人から「もったいない」と日本語で嫌味を言われるのも仕方ないです。
さて、yasukomamaさん、お孫さんに水中デジカメにプレゼント!?きっと大喜びでしょうね。μ770SWだったら水中もOK、落としても少々ならOKなので子供向きのカメラといえるかもしれません。またお孫さんの作品の感想も聞かせてくださいね。(^_-)-☆
>minoltanさん
こんばんは。
そうですね、ヒメボタルは岡山県南でも、たまたま見つかっていないだけであちこちに生息していると思います。
minoltanさんも以前、哲多へ通われてましたがやっぱりそうですか。(^_^;)
確かに哲多も素晴らしいと思いますが、やっぱり平日でも混雑するのと遠いのでなかなか足が向きません。しばらく県南でのんびり楽しみます。(笑)
>運転手さん
ありがとうございます。
歩きながら昼間のホタルがいないかなーと思っていたのですが、それ以上の光景に出くわしました。(笑)
こういうシーンを見ると確かに昆虫たちの命の儚さと繋がりを感じますね。
ホタルの撮影ですが、ゲンジボタルならまだしもその何分の一のヒメボタルは50mmF1.4クラスのレンズでISO1600を使わないとなかなか難しいです。そのうち真剣に撮ってみたい被写体ではあるのですが・・・。(^^ゞ
>山猫さん
今年はホタルがどこもいいようですね。
昨年台風が少なかったのもいいようです。2005年は前年の台風で幼虫が流されてしまって数が少なかったですから・・・。来年、また夕涼みがてらに行きましょう。(^^)
>tanuさん
自然観察、ゆっくり歩けば歩くほどいろんな発見があって楽しいですね。
そんな一瞬を見れたときは少なからずラッキーな気分になりますが、こればっかりは見える人と見えない人がいて、僕もまだまだ観察眼を養わなけりゃ・・・といつも思います。(^_^;)
ヒメボタルは、チカチカ点滅するタイプのホタルなのでまるで夜空にきらめく星みたいですよ♪
>森のどんぐり屋さん
さすがです。
いつもながら、うまいですねぇーーー。
素晴らしい表現、とても勉強になります。
命のリレー、自然界の掟ですね。
投稿: yama | 2007/07/09 22:18:48
とんでもないです。
ちょっと思ったことを落書きさせていただいただけ。
恥ずかしいです~~~ゴソゴソ(潜るべき穴を掘っている音です)
投稿: 森のどんぐり屋 | 2007/07/10 10:05:34
>森のどんぐり屋さん
いえいえ、自然界のことを常にマクロとミクロで見ておられるからこそ・・・のお言葉だと思います。また落書きお願いします。(笑)
投稿: yama | 2007/07/11 4:01:32
最初の写真を見て、私はてっきり、蛍が蜘蛛を・・・と思って、えっ??蛍って蜘蛛を食べるかな?なんて・・・(笑)
yamaさんはどんな情景も"美しく"変えてしまいますね。
姫ホタルの写真がなくて、とっても残念ですが、また今度のお楽しみですネ。
投稿: jugon | 2007/07/15 14:30:18
>jugonさん
昼間のホタルを探していたら、みーつけた・・・と思った瞬間、クモが横にいたというわけ・・・。(^_^;)
写真、やや明るさを落としてアンニュイな感じにしたつもりでしたが、ちょっとミスったかな?(^^ゞ
ヒメボタル、これは難しいのでじっくり時間をかけて・・・また来年ですね!
投稿: yama | 2007/07/15 23:42:01