海面を蹴るウミネコ
2009年01月06日 | 固定リンク | コメント (16) | トラックバック (0)
昨日は、たくさんの推理、解答ありがとうございました。m(_ _)m
答えはご覧の通り、「チョウの翅」でした。(たぶんキチョウかな・・・。)
この問題、なかなか正解が出なかったのも無理ないと思います。
それは、やっぱり水滴というと経験的に身のまわりにある、窓ガラスや調理器具、あるいは植物などを連想してしまいがちなんですね。実際に見たことがない限り、まさかチョウに水滴が付くなんて思いませんからねー。
それにしても、この水滴、写真に撮って拡大すると、水滴がとてもきれいに並んでいて僕もビックリしました。そこで少し調べてみると富士松中学校3年生の方々が行った考察、「点々と連なる水滴の不思議」のページが見つかりました。
この実験で興味深いのは、平面に付く水滴の追求1で、
「ロウを塗った場合、水滴はあまり大きくならず、水滴の大きさも間隔も揃ったものになる。」というところでした。
つまり、チョウの翅はロウのような水をはじくしくみを持っているのでは?ということが想像できます。
ここで、視点を水滴からチョウの翅に移してみましょう。
ご存知のようにチョウの翅の表面は鱗粉で覆われていて、この鱗粉には次の3つの大きな役割があります。
1.翅の模様を作る→その名の通り鱗(うろこ)状
2.香りを放つ(オスの鱗粉には匂いがあってメスを誘う)
3.水をはじく(雨に濡れても大丈夫なように・・・)
1は知られていると思いますが、2や3は初耳という方も多いのではないでしょうか?
※チョウの分類や研究で有名なサイト、「ぷてろんワールド」の鱗粉のページにはビックリするくらい美しい鱗粉や電子顕微鏡写真が出ていますのでぜひご覧になってみてください。
これだけでも、チョウをはじめとする昆虫は、進化によって人間の想像をはるかに超える「巧みな生命力」を手に入れたということがよくわかりますね。
おまけに、正面からの写真もアップしときますね。(^_-)-☆
2005年12月02日 | 固定リンク | コメント (14) | トラックバック (0)
朝、田んぼの畦道が朝露でキラキラと輝く季節ですね。
さて、問題の水滴写真。
どうすればあの大きな水玉を草の上にのっけられるんだろう?
と悩んでいただいたかも知れませんね。(笑)
実を言うと、あの写真にはおかしなところが1ヶ所ありました。
水滴を撮られたことある方は、お気づきになったかもしれませんが、普通は、草などに付いた水滴をカメラで撮るとそこに映る像は上下逆さま(倒立像)になるのです。
(詳しくお知りになりたい方はこちらのページが参考になります。)
しかし、昨日のあの大きな水滴の中に映った家はそうならずに正立像になってましたね。
そう、あの画像には、簡単なトリックがあったというわけです。
この写真が少し引いた写真です。もうお分かりですね。
「水滴を撮ってパソコン(ソフト)で上下反転(180度回転)させた。」 が正解です。
乗っかっているのではなくホントはぶら下がってるの・・・。(笑)
なーんだ、そんな簡単なことなのか・・・って感じでしょ?
写真の撮り方としては、マクロレンズを使って逆光気味で普通に撮ってるだけです。
あえて言うなら「部分測光(スポット測光)」で撮影しているくらい。
画面の中で一番眩しい水滴(周辺)に露出を合わせることによって、周囲は暗くなりますが、結果的に水玉の反射が抑えられ(白飛びしない)、パチンコ玉みたく銀色に輝いて写ることがあります。加えて水滴の中の像がはっきり映し出されるようになります。朝日や夕日を撮るのとおんなじです。
※わかりづらい方は普通に撮ってみて、明るすぎるようであれば、デジカメの露出補正をマイナス方向へ(-1とか-2とか)調整して撮りなおしてみてください。
みなさんも機会があれば一度お試し下さいね~。
2005年11月29日 | 固定リンク | コメント (4) | トラックバック (1)